「なんてったって、今、中国の若者の間で人気なのは『ラブライブ!』『艦これ』『東方Project』の3つ。これがトレンドであり、キーワードなんですよ」 上海在住の王暉(30歳)さんは目を輝かせる。王さんは仕事の傍ら、日本のサブカルを常時チェック。中国版のツイッターやLINEなどで多くのフォロワ―を持つオタク(中国語で宅男)なだけに、旬の情報に詳しい。 日本人でも前述の3つのタイトルを聞いて「えっ、何?一体、何の名前?」と意味不明の人もいるだろう。かくいう筆者も似たようなもの。約1年前、南京の同人イベントで『艦これ』のイラスト集を中国人が描いているのを見たときは仰天した。『艦これ』の正式名称は「艦隊これくしょん」。旧日本帝国海軍の艦船を萌えキャラクター(アニメの美少女)に擬人化したゲームのことだからだ。 「旧日本帝国海軍のキャラ? それが中国の若者に大人気だって? ウソでしょ!」と思わず叫んだ