このグラヤノトキシンはジテルペンというグループの物質の一種で、摂取するとめまい、吐き気、下痢、口の乾き、全身の麻痺、頻脈、ひどい場合には呼吸困難などを引き起こします。ぼくが体験した症状も概ねこの通りで、特に下肢の麻痺と口の麻痺はかなり強めに出ました。頻脈と口の麻痺が同時に起こると呼吸困難になってなくてもなりそうな感じがして非常に怖い、というのは今回体験して初めて知ったことです。 ツツジの蜜を吸うと呼吸困難に陥ることもあるというのは「きみふと」の中で木野くんにも喋らせていますが、連載終わって数年してからマジで体験することになるとは思いませんでしたね。 まあそんな感じなので言ってしまえば普通に毒です。 ツツジの一種に「アセビ」という植物がありますが、漢字では「馬酔木」と書きます。これはアセビを間違って食べた馬がまるで酔っ払ったかのようにふらついたことから名付けられたそうですが、ツツジ科の植物を
![ツツジの蜜で中毒してラリった話②:意外と怖いツツジとその毒](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e703116c6b1536e047ec13ba076bd939420fbd11/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.outdoorfoodgathering.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F1549396_s.jpg)