「ねぇねぇ、知ってる? 猫もため息つくんだよ(*´ω`*)」 冬の寒い日の夜。トイレから戻ってきた旦那さんが、こちらの布団に潜り込んで来ながらそう話しかけてきた。冷たい手足が暖を求めてこちらにのびてくる。「帰れ。」と足で応戦しながら(猫も生きものなんだからため息くらいつくだろう、)と思いつつ「どんな時?」と尋ね返す。旦那さんの実家では昔、20年以上も猫を飼っていたらしく。たまに旦那さんが猫たちにしたイタズラの話なんかがでてくる。たぶんまたイタズラをした時なんだろう。そう思いながらも気になって話の先を促した。 「うんとね、顔にスリスリした時かな。」 予想外の話に「…えっ?」となった。私自身は猫を飼ったことはなかったけれど、未成年のときによく公園なんかで猫とたわむれていた。知り合いになった猫たちはこちらがしゃがんで挨拶をすると、目を細めて私の顔に自分の顔をスリスリしてきてくれたりしていた。(あ