断片的な情報に既存情報を掛け合わせ、業務想定の解像度を高める そして、もう1つ重要な考え方が、こうした課題やメリットについて「解像度を高めていく」ことだ。そのコツとして、平田氏は「法改正の断片的な情報を"高い解像度"を持つ既存情報とかけ合わせること」と語る。つまり、「業務担当者向けドキュメント」や「既存業務システムのソースコード」といった手元にある情報を、既存制度などと組み合わせることで、業務システムがつくれる水準まで業務想定の解像度を高められるわけだ。 「高い解像度」をもつ既存情報とかけ合わせ業務想定の解像度を上げる 例えば、前述の「公務員共済の短時間労働者への適用拡大」では、「制度変更がなく情報発信がない部分=厚生年金」について、既存制度では別途申請していることを鑑み、「2つの保険制度に別々に届出を作成する業務が必要」と想定し、開発を行った。 また、「他のルールを拡大適用する」以上の情