コアホウドリやクロアシアホウドリの繁殖地を津波が襲い、11万羽以上のヒナが犠牲になった。生き残ったヒナたちは散乱する漂着ゴミの中で生息している(8日、米ハワイ州のミッドウェー諸島のイースタン島で、海洋写真家の杉森雄幸さん撮影) 三陸沿岸から約4000キロ離れた北太平洋のミッドウェー諸島(米ハワイ州)を、3月11日の東日本大震災の津波が襲い、コアホウドリなどのヒナ11万羽以上が犠牲になったことが、このほど現地を訪れた海洋写真家、杉森雄幸さん(40)の取材で明らかになった。 杉森さんが現地の米魚類野生生物局(FWS)関係者から得た情報によると、主要な津波は3月10日午後11時36分(日本時間11日午後7時36分)に第1波が襲来し、第4波まで確認された。高さは最大1メートル50に達し、諸島中最大のサンド島は20%、2番目のイースタン島は60%が冠水した。 当時、サンド島にいた滞在者81人は全員無