「貴女が最年長です。」 にこやかにそう告げるのはこの国の麗しき騎士団長様である。 「・・・帰ってもいいですか?」 思わず出た言葉は瞬殺され、きらびやかな部屋に押し込まれました。 コトの発端は・・・というより 実はわたし、30過ぎて異世界トリップなんぞしまして 特に逆ハーイベントもチート能力もなく、静かに森に降り立ったわたしは近くの村に保護されました。 すでに適齢期を過ぎていたというのもあって 偏屈と言われながらも、気ままな独身生活を送っていたのですが ある日私の店を訪れた騎士様が 「出頭を命じる。」 と、問答無用で私を拘束し、王都へと護送。 城の離宮ですまきから開放されたわたしに告げられたのは后候補という荒唐無稽なお話。 なんでも独身の女性すべてがこの離宮に集められたのだとか。 たまたまこの異世界には戸籍制度がありまして 異世界人のわたしも村長さんの尽力により、戸籍を得ていたのが仇になった
![お茶の国から召喚されました](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/637ce78bc4fb4c66389c5d0aeeac93c148a6598d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsbo.syosetu.com%2Fn0729be%2Ftwitter.png)