「正義が実現しましたね」21日、元ロシア連邦保安庁(FSB)幹部アレクサンダー・リトビネンコ氏(当時44歳)の毒殺事件の公聴会の報告書が発表された21日、王立裁判所の第73法廷でリトビネンコ氏の妻、マリーナさんに筆者は「正義が実現しましたね」と声をかけました。 マリーナさんは「マサト、ありがとう」と言って、ほんの少しだけ笑顔を浮かべ、手を優しく握り返してきました。 疲れが見えるマリーナさん(21日、筆者撮影)マリーナさんはいつもエネルギッシュで溌剌としています。さすがに、この日はかなり疲れが浮かんでいました。テレビや新聞のインタビューをこなし、事件から9年2カ月余の記憶が頭の中を駆け巡って、昨夜はあまり眠れなかったに違いありません。マリーナさんと筆者の付き合いはもう7年以上になります。 アナトリーさんを交えて日本食レストランで会食したり、拙宅でのタコ焼きパーティーやバーベキューに来てもらっ