東京都豊島区要町3丁目の東京メトロ有楽町線千川駅で、19日午後11時40分ごろ、会社員の女性(45)がホームから線路上に転落した。列車が近くに迫っていたが、会社員の男性(42)が線路に飛び降り、女性を抱えてホーム下の退避スペースに逃げ込んだ。直後に列車が進入した。女性は顔に軽いけが。男性にけがはなかった。 東京消防庁や東京メトロ、目白署によると、女性はホームで歩いていてバランスを崩し、約1.3メートル下の線路に転落した。近くにいた男性がとっさに線路に降り、別の利用客がホームの列車非常停止ボタンを押した。和光市発新木場行き列車(10両編成)の運転士がホームの手前約30メートルで異変に気づき、急ブレーキをかけたが、列車は転落した地点を通過して、さらに約70メートル進んだところで停止した。 その後、女性と男性は駅員らにホーム上に引きあげられたという。