「音消しアプリ」をインストールしたスマートフォンで女性のスカートの中を盗撮する瞬間=今年8月、京都市内(京都府警提供、一部画像処理しています) 後を絶たない盗撮被害から女性を守るため、京都府警は盗撮の取り締まりにあたる専門部隊の人員を倍増し、対策強化に乗り出した。裁判官から有名企業の元社長まで、社会的地位の高い人物が犯人になるケースは珍しくはなく、最新機器を利用した手口も巧妙化の一途をたどる。「女性の敵」を撲滅できるか。専門部隊が目を光らせる。車のキー、腕時計…実は盗撮装置 「見たことのない構造だ」。8月28日、JR京都駅に隣接する商業施設のエスカレーターで起きた盗撮事件。府警が逮捕した大津市の大学生の男(32)が撮影に使ったのは、車のキー型カメラだった。 鍵を差し込まなくても施錠ができる「キーレスエントリー」のボタン部分(縦約5センチ、幅約3センチ)には、直径1ミリの穴。カメラのレンズは