「戦争放棄」=「平和主義」は世界に誇れる日本の国是だと思います。軍事国家ではなく、平和国家として生きるという決意とコンセンサスは日本の戦後の発展をささえてきました。しかし、この「戦争放棄」には見過ごせない大きな弊害もあり、巡り巡って、東京電力福島第一原子力発電所の事故に繋がったそう私は考えます。 戦争への対策をタブー視した戦後日本の過ち: というのも、戦争放棄という思想が、戦争のことを考えないことと誤解され、自衛隊や駐留米軍を望ましくない存在とし、戦争をしかけられたらどうなるか?という有事対応をタブー視する風潮を産んでしまったからです。戦争をしかけられる、核弾頭ミサイルで攻撃される、とかいう自体は「起き得る」現実であり、冷戦時代には幾度も世界的危機があって、世界では真剣な対策がとられてきたのですが、日本で有事法制整備はされず、大きく遅れました。阪神淡路大震災で自衛隊への活動要請が遅れたとい