協約の目的を定めた第3条は、いわば「憲法の前文」。昨年の改定で理念的な記述が大幅に削除され、事実上消滅した 「広く親しまれている」という点で「国技」の資格あり。 この文言復活を考える中で、一番、大事なことはNPBが、より収益性の高い一般社団法人に移行するということだった。 今回のオーナー会議では、12球団の機構への供出金をこれまでの年間7000万円から1億円に増額することも決められた。非常に苦しい財政の中で、利益追求に努めることは、今後のプロ野球発展にとっては不可欠な要素となる。ただ、そのときに利益追求だけに走るのではなく、「不朽の国技」たらんとすることで、社会意識を持ち続ける。その戒めとして、この一文復活は大きな意義があると感じる。 野球は相撲のように日本古来の伝統スポーツ(一部では伝統芸能、伝統儀式ともいわれるが……)ではない。サッカーなど地域密着型の組織に比べると、プロ野球は特に企業
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