ステロイドには、体の免疫反応を抑える働きがあり、アレルギーなどの過剰な免疫反応を抑えるには優れた効果が期待できます。ただし、長期に使用すると皮膚が委縮して固くなるなどの副作用も報告されていますので、医師や薬剤師などに相談して上手に使いましょう。 ステロイドのはたらき 炎症反応が起こると、細胞膜のリン脂質に結合しているアラキドン酸という物質から、酵素を介してロイコトリエン、プロスタグランジンという生理活性物質が作られ、それらの作用で痛みや炎症などの症状が起こります。 炎症を抑える成分のうち、非ステロイド性抗炎症成分はプロスタグランジンを作る過程を、ステロイドはその前のアラキドン酸の働きを抑えるので、ステロイドの方が非ステロイド性抗炎症成分よりも強力な抗炎症作用を発揮します。 その他、ステロイド成分には以下のはたらきがあります。