拡大 男性の臨床心理士が相談に応じる福岡市男女共同参画推進センター・アミカス。弱音を吐くのは恥ずかしいという男性はまだまだ多い ■新訳男女 語り合おう■ 男性が抱える家庭や仕事の悩みに、男性専門員が対応する電話相談窓口が、各地に少しずつ広がっている。専用窓口が求められる背景には「男らしさ」に縛られて弱音を吐けなかったり、女性相談員に心を開けなかったりする男性たちの姿があるという。 個室にこもった男性の臨床心理士が、受話器の沈んだ声に耳を傾ける。福岡市の市男女共同参画推進センター・アミカス。「稼ぎが少ないと妻から責められるんです」「子どもを殴ってしまいました」。話は長いと2時間に及び、午後7~9時の相談時間を丸々1人に費やすこともある。 アミカスは2006年に「男性のための相談ホットライン」を開設した。相談するのは20~70代と幅広く30~40代が半数を占める。夫婦関係に関する悩みが4~5割