中学の頃、いつも一人でいる子がいた。 最初はクラスメイトが積極的に話しかけていたが、はにかむだけでそっぽ向かれる、何度話しかけても無反応、輪に入ろうともしない。 絵やゲームでコミュニケーションを図ろうとした人も居たが全く交流が成り立たず続かなかった。 かといってその子からクラスメイトに話しかけてくることは(卒業まで)一度もなく、「迷惑だったかな?」「一人でいる方が気楽なのかな?」と思ってしまってなんとなく疎遠に。 そのうち友達が固定されてきて、その子と授業以外ではほぼ接点はなくなった、友達付き合いまで行くクラスメイトはいなかった。 生徒人数が奇数だったため、偶数班を組むことがあれば病欠がない限り一人余る。いつも余るのはその子だった。 皆その子を嫌っているわけではない。絵のうまい子だと一目置いていた。しかし言い方は悪いが空気のような子だった。 誰にも声をかけず最後まで自発的に動かないため、班