まどかマギカのテレビ放送が終わって間もない頃に、東浩紀が弟子たちを交えた飲み会配信で語っていたが、 エロゲやラノベがやっている最先端の表現を、テレビ向けに分かりやすくパッケージングしたのがまどかマギカだそうだ。 エロゲやラノベが実際に高度な表現をしているかどうかはさておき、この話を聞いた俺はゆらゆら帝国を思い出した。 ゆらゆら帝国のファンの九割は角谷美知夫や宮沢正一を知らないし、ピンクフロイドやジミヘンをろくに聴いたこともないだろう。 まどかマギカがエロゲ的な想像力を蒼樹うめの絵でキャッチーにコーティングしたように、ゆらゆら帝国は一般的なリズムを用いて、 先人たちが築いたサイケロックを分かりやすくパッケージングしたことで、若いロックファンを虜にしたのだ。