2012年度に外国人の保有比率が大きく増えた75銘柄1を「その後の収益率」で25銘柄ずつのグループに分け、各グループの予想ROEとその改善度を見た。上位25銘柄は予想ROEが9.6%で高くないが、予想ROEの改善度が1.08倍で突出していた(図1、2013年5月末時点)。 一方、下位25銘柄の予想ROEは9.9%で最も高いが、予想ROEの改善度は1.01倍で前年度からの成長がほとんど見られなかった。この結果から、ROEの水準よりむしろROEの改善度が“その後”の株価に大きく影響する可能性が示唆される。