1852年11月3日、この日、明治天皇が誕生。敗戦以前は11月3日を明治節といった。 だが近年、明治天皇に関する奇々怪々な噂が取り沙汰されているが真偽のほどは如何。 薩長土肥、及び岩倉具視などの開国倒幕派にとって孝明天皇と孝明天皇の信任が厚かった徳川家茂は、いずれも彼等の理想を阻む厄介な存在だった。それに両者は和宮を通じて義兄弟なのである。 天皇が神格化され、冒すべからざるものとされたのは維新の後のことで、それまではそんなに畏れ多いものではなかったのかも知れない。 そして孝明天皇は将軍家茂ともども暗殺され、幼君睦仁親王まで替え玉と取り替えられた、というのである。 なんだか怪しげな話のようにも思われるが、一概にそうとも言えない。なにせ昭和 4年 2月に永年宮内大臣を勤めた田中光顕(たなか・みつあき)が次のように述べているのだ。 「実は明治天皇は孝明天皇の子ではない。 孝明天皇は
司馬遼太郎が『空海の風景』上・下(中央公論社)を書いたのは昭和50年である。 初出は「中央公論」誌の昭和48年1月号から始まった連載であるから、今から30年以上も前のことになる。 空海関連の書物の中でも本書の文庫本(中公文庫)は今でも群を抜いた売れ行きをみせている。これに続くのが、陳舜臣の『曼荼羅の人―空海求法伝』上・下(集英社文庫)である。 司馬遼太郎の代表作といわれる『坂の上の雲』や『龍馬が行く』に比べると、『空海の風景』は分量的には劣るものの、上下二巻の大作である。初版本の帯には「構想十余年、司馬文学の頂点を示す画期作」とある。 著者の「あとがき」によると、『坂の上の雲』の下調べをしていた頃、空海全集を読んでいたらしい。司馬はこの本で芸術院恩賜賞を受賞している。自他共に「司馬文学の頂点を示す画期作」と認める作品が、『空海の風景』なのである。 司馬は平成8年に没した。国民作家と呼ばれる
マナー講師の平林都と、勝間和代の何が危険なのか。それは次の2点だ。 (1)一元論 (2)自己責任論 (3)自己拡張論 まず(1)の「一元論」とはどういうことか。 平林都は、接遇のできない人間はダメな人間、接遇のできる人間はよい人間、という具合に、人間を一つのモノサシで、できる人間(良い人間)とダメな人間(悪い人間)に仕分けする。 勝間和代は、例えば女性の生き方については、自立できない女性はダメな女性、年収600万円以上で、いいパートナーをもち、年をとるほど素敵になることで自立できる女性はすぐれた女性、という具合に、やはり人間を一つのモノサシで仕分けする。 このように、平林都や勝間和代は、たった一つのモノサシで、できる人間とダメな人間を仕分ける考え方を広めることを仕事としている。 その結果、社会は「できる人間」と「ダメな人間」に分断される。社会が二種類の人間に分断されると、当り前のことだ
■アフリカが発展しない理由 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100207 アフリカ(これ自体、あまりにも大雑把なくくりだ)についてはあまりくわしくないのだが、このエントリがダメダメであるのは3秒で分かる。こんなエントリにスターが100個もついて、ブクマも800を越すという情況はあまりにもひどい。 一番問題なのが、「発展」ということばを用いながら、あまりにも無批判に、欧米的な「近代性」原理を自明のものとして扱っていることである。そもそも、「近代」とはさまざまな形象をもった、複雑な概念である。人権概念、集権的な国家システム、資本主義的な生産様式、自然科学に基づく合理的な思考様式・・・、これらすべてが「近代」の語には含まれるが、それらは当然ながら一緒くたにできるものにあらず、ある社会におけるそれらの「受容」あるいは「押し付け」のあり方はそれぞれの形象ごとに異なる
1. 以前からあちこちで同じことをいっているのだけれども、孤独死の最大の原因は、人々の価値観にある。家族でもないのにひとつ屋根の下では暮らせない、孤独死が何だ、他人との同居なんて真っ平ごめんだよ、ということ。ルームシェアの相手を募集する個人広告が街にあふれているような社会と、日本との大きな違い。 孤独な2ちゃんねらー「衝撃的」「初めて結婚したいと思った」…"無縁死"描いたNHK特番で、精神的に追い込まれる:アルファルファモザイク 他人と同居するのに結婚なんて高いハードルを設けているから、孤独死することになる。結局、孤独死なんてのは「怖い、怖い」というだけで実際の行動に結びつかない程度の問題なのであって、多くの人は現実に赤の他人と気軽に一緒に暮らすことをこそ真に恐れ、忌避しているのだ。 国民年金では生きていけないとか、生活保護が足りないとか、あるいはベーシック・インカムが日本では非現実的とい
江戸東京博物館にて 開催中の チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展 2月2日(火)~4月11日(日) の プレス内覧会にご招待いただき、いそいそと行ってまいりました。 当日は 音声ガイドでナビゲーターをしている 吉川晃司さま の囲み取材があったので テレビでご覧になった方もいるかしら。 取材の様子。私も豆粒のようにうつりこんでおります(笑)⇒ パノラマ写真館 謎に包まれたチンギス・ハーンと 世界最大のモンゴル帝国を紹介する本格的な展覧会。 自分にとって 正直、「いかにモンゴルについて 何も知らないかについて 知った」 展覧会でした。 帰ってから資料や年表と照らしあわせて 勉強するのはまた楽しい時間でした 見所を一部ですが ご紹介。 (会場内の画像は主催者に許可をとり撮影したものです。) 会場入ってすぐ引きつけられるのが 鷹形金冠飾り(戦国時代・金製) 内モンゴル博物院蔵 金製冠飾りの主体は
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