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ブックマーク / 1000ya.isis.ne.jp (3)

  • 0689夜 『「いき」の構造』 九鬼周造 − 松岡正剛の千夜千冊

    碁敵の別役実に勧められて読んだとき、つまらなかった。こんなことで「粋」が説明されてたまるもんかよと、すぐに思った。早稲田小劇場が生まれる前後のころである。 いまとなってはそのときの読感を正確に思い出せるわけではないが、薄っぺらなんじゃないかとか、和の美学の頓珍漢のほうに入りこんで理屈っぽいという感じだったのだろうと憶う。それまでぼくが生意気に感じてきた「粋」とは違うのだ。 それがいつだったか、九鬼の『偶然の諸相』を読んで、格段の新鮮なものを感じた。あいかわらず定言的偶然とか因果と目的によって偶然を分類しているところなど、少しうるさいのだが、ここまで「偶然」にこだわることが一筋縄ではないというのか、只事ではないと気がついた。 そこで、岩波の全集をとりよせてあれこれ拾い読んでみると、おお、おお、なんだ、胸が詰まるほどに、いい。最初に『風流に関する一考察』や『日詩の押韻』を読んだのだったと思う

    0689夜 『「いき」の構造』 九鬼周造 − 松岡正剛の千夜千冊
    na23
    na23 2014/03/11
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
    na23
    na23 2014/02/05
    「重信メイは日本赤軍のリーダーだった重信房子の娘である」
  • 1426 夜 | 松岡正剛の千夜千冊

    融合する文明 羅宗真 創元社 2005 羅宗真 中華文明傳真5「魏晋南北朝・分裂動蕩的年代」 [訳]住谷孝之 編集:劉偉・李徳儀 装幀:濱崎実幸・寺村隆史 三国志の時代から五胡十六国へ、 五胡十六国から魏晋南北朝へ。 華北の中国と江南の中国の両立は、 その後の中国文化の基構図になっていく。 とりわけ北の北魏と南の六朝である。 しかしそのような南北文化の両立をもたらしたのは、 もとはといえば、遊牧的な五胡十六国が 入れ替わり乱立したからだった。 とくに北魏の孝文帝の役割が大きい。 先だって東アジア・サマースクール「NARASIA未来塾」第1回で、38人の中国韓国・日の現役社会人を相手に「東アジアと日文化関係」について話してきた。話題はいろいろ持ち出してみたが、とりわけては漢字文化の意義や背景を熱く語るようにした。 この未来塾は奈良県の募集に応じて中国から18人、韓国から11人が来日

    1426 夜 | 松岡正剛の千夜千冊
    na23
    na23 2011/10/15
    この辺はワシも押さえておきたいが、呼吸をするようにこういう本を買いまくる金と、家に広大な置き場所がない。
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