書籍「ヤノマミ」であれば、NHK出版から出ている「単行本版」がオススメです。 文庫版に比べて、素晴らしい写真が多く、とても読みやすいです。 「精霊返し」母親(女性)が子どもの生死を選択する「ヤノマミ」というアマゾン奥の民族が有名になったのは「精霊流し」という名の子殺し(嬰児殺し)が話題を呼んだからです。 なぜヤノマミ族の母は、子どもを殺すことがあるのでしょうか。その前に、ヤノマミの死生観・世界観について知りましょう。 ヤノマミ族の中では、「精霊」の存在が信じられています。子どもができるのも、精霊が身体に宿ったからです。 ヤノマミ族の考えでは、生まれたばかりの嬰児はまだ「人間」ではありません。まだ「精霊」のままです。 そして、生まれたばかりの「精霊」が「人間」になるには、母親が自分の手で家まで持って帰る必要があります。 つまり、生まれた子どもを生かすも殺すも、母親の判断で決まります。 嬰児を