「二十数歳から仕事を始め、最初の5年間くらいは日に日に力をつけ成長していくものの、28歳前後で何%かのSEは伸びなくなる。(中略)その5年後、33歳前後になると『成長できない落第SE』はもっと増える」 日経コンピュータやITpro(現・日経クロステック)に20年以上もシステムエンジニア(SE)に関する記事を書き続けた馬場史郎氏の著書『SEを極める50の鉄則』(日経BP)からの引用である。同書は続編を含め、10万部以上売れた。 現場のSEやSEマネジャー、さらに本社でSE関連施策を担当した馬場氏は5年ごとに成長が止まるSEたちを見てきた。節目の時期は28歳前後から始まり、33歳、38歳、43歳、48歳前後と続くという。 SEであれば誰しも技術のプロとして自分の腕を磨き、活躍したいが、うまくいくとは限らない。次々に出てくる最新技術についていけなくなる。後輩あるいは部下とともに仕事をし、育ててい