大規模キャッシュ基盤などとして、さまざまなシステムで活用が進む「Oracle Coherence」。その能力を最大化するためのアーキテクチャ設計のノウハウを、オラクルのアーキテクトが語った。 さまざまなシステムで効果を発揮するOracle Coherence。その実践的な活用ノウハウをオラクルのアーキテクトが直伝 Oracle Coherenceは、複数のマシンのメモリ空間を仮想的に統合し、膨大な量のデータを高速かつ効率的に処理することのできるメモリグリッド製品だ。一般には分散キー・バリュー・ストア(KVS)に分類される製品だが、障害発生時でもデータを失うことのない高い可用性を実現する機構が盛り込まれているほか、分散データ処理のための仕組みを提供するなど、他の分散KVSにはない特徴を備えている。単一障害点(SPOF)や単一輻輳点(SPOB)が発生せず、高速な障害検知を可能にする独自のクラス