東芝は30日、単機能半導体の国内生産体制を再編すると発表した。北九州工場(北九州市)、子会社の浜岡東芝エレクトロニクス(静岡県御前崎市)と東芝コンポーネンツ(千葉県茂原市)の3工場を2012年9月までに閉鎖し、3工場の機能を他の子会社や外部に移管する。3拠点合わせて約1700人の従業員は、グループ内で配置転換し雇用は維持する。 北九州工場と浜岡東芝は、LEDランプや光センサーなどの光半導体の製造拠点。製造ラインは加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)に移管し、生産品目を絞り込む。光半導体の組み立て生産技術の開発機能は、豊前東芝エレクトロニクス(福岡県豊前市)に集約する。 東芝コンポはパワー半導体の組立工程を行っており、閉鎖後は外部に業務委託する。 東芝はマレーシアのパワー半導体の組み立て子会社の売却も検討しており、回路の設計・制作といった主要工程に経営資源を集中し、収益力を高める。 単機