「なんで検察官の方を向くんだ」。4日に東京地裁であった大規模買収事件の公判中、河井克行被告が証言中の証人を非難する場面があった。高橋康明裁判長は不規則発言として注意し、克行被告は謝罪した。 【動画】焦点・河井夫妻買収事件公判 検察側の証人として出廷した案里被告の前田智代栄公設第1秘書。2日目の証人尋問となった4日は克行被告の弁護人との一問一答を続けた。時折、検察官に目を向けることもあった。 検察の取り調べ状況を尋ねられ、前田秘書は広島地検で74回の任意聴取を受けたと回答。「容疑についてどのような説明があったのか」と問われると、答えに詰まり、数秒間沈黙した際、発言が認められていない克行被告が被告人席から急に「なんで検察官の方を向くんだ」と発言した。 克行被告の弁護人は「(視線を合わせて意思疎通をする)アイコンタクトを検察官に送った」と主張。前田秘書は「送っていない」と反論した。高橋裁判長が不