菅義偉首相は4日の衆院予算委員会で、日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命拒否問題に関し、自身が決裁する前に6人を除外する方針を把握していたと述べた上で、杉田和博官房副長官から報告を受けたと明らかにした。野党は杉田氏の国会招致要求を強めた。 杉田氏を巡っては、学術会議の推薦候補105人の中に任命できない人が複数いると首相に報告したことが政府関係者への取材で既に判明している。首相が国会答弁で、任命拒否への杉田氏の関与を公式に認めた形だ。 首相は予算委で、学術会議の推薦に関し「懸念や任命の在り方」をあらかじめ加藤勝信官房長官らに伝達したと説明した。