1. LPWAとは LPWAとは、Low Power Wide Areaの略で、LPWAN(Low Power Wide Area Network)とも呼ばれ、低消費電力かつ広域・長距離通信を特徴とする無線通信技術です。通信データ量は少なくWi-Fiなどに比べ低速ながら、10kmを超える無線通信が可能です。工場や物流、農業、住居、生活インフラなどのスマート化におけるIoT(Internet of Things)やM2M(Machine to Machine)の活用では、小サイズデータの長距離通信が求められるため、LPWAはこれらの基盤となる無線通信技術として注目されています。 2. LPWAの2つの特徴 LPWA*1と他の無線通信との違い、とくに低消費電力・長距離通信という大きな特徴について解説します。図1は、LPWAと他の無線通信における通信距離と通信速度(データ伝送速度)の関係を示して