阪神V逸の真相 常勝軍団には欠かせない「正捕手」の不在 <神・広>藤井(左)と握手をする呉昇桓 Photo By スポニチ 阪神のセ・リーグ優勝の可能性が完全消滅した。9年ぶりのV奪回を至上命題としながら、開幕から一度も首位に立つことなく終戦。昨年に続く9月の失速ぶりも目立った。V逸の要因を徹底検証する。 常勝軍団には、必ずと言っていいほど「正捕手」がいた。近年のセ・リーグでは古田(ヤクルト)、谷繁(中日)、阿部(巨人)…。2003、05年のリーグ優勝時の阪神にも、矢野という絶対的存在がいた。優勝するためにはやはり「正捕手」の存在が大きなウエートを占めると言っていい。 今季の阪神はどうだったか。これまでにFA補強した藤井、日高に続き、今季からはFAで流出した久保の人的補償としてベテランの鶴岡が戦列に加わった。1、2軍合わせて9人体制でスタート。結論から先に書くと「正捕手」の固定には至ら