高齢化が日本一進んでいる群馬県南牧(なんもく)村が昨年12月、初めて募集を始めた「地域おこし協力隊」への応募者が26日正午現在ゼロで、担当者が頭を抱えている。 締め切りは31日。問い合わせも少なく、村幹部は「取り組んでもらう業務は限定していない。村民と話し合い、自由に挑戦して」と応募を呼びかけている。 同村は同県南西の山間地にあり、人口約2200人。主要産業はコンニャクイモや花の栽培だが、鉄道の駅や高速道路インターチェンジが隣町にしかなく、2010年国勢調査で高齢化率が57・2%で日本一。昨年5月に発表された民間研究機関「日本創成会議」の推計でも、10~40年の若年女性(20~39歳)減少率が全国ワースト1で、40年に人口は626人になるとされた。 募集は首都圏などに住む20~40歳の男女3人。村が住宅を用意し、「道の駅」の販売戦略や特産品開発、移住者受け入れなど、村の活性化策に1年間取り