太陽光の影響をやわらげるため、H2A29号機では第2段(奥側)の燃料タンク表面の塗装がオレンジ色から白色に変更された。手前にあるのは第1段(28日、愛知県の三菱重工業飛島工場で)=尾賀聡撮影 初めて商業衛星を打ち上げる予定の国産大型ロケット「H2A」29号機が28日、三菱重工業飛島工場(愛知県飛島村)で報道陣に公開された。 従来のH2Aよりも、赤道上空の高度3万6000キロ・メートルにある静止軌道近くまで衛星を運べるよう、改良を加えられたのが特徴。同社は「改良したH2Aロケットの打ち上げを成功させて、商業衛星の打ち上げをさらに受注していきたい」と話している。 29号機はカナダの通信放送衛星を載せて、年内に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられる予定。 改良されたのは、2段式ロケットの第2段部分。燃料タンク表面の色をオレンジから、太陽光を反射する白に変えて、太陽光の熱によってタンク内で