自然科学分野で日本人研究者が執筆する論文の本数、およびその引用件数が、10年ほど前から減少に転じている。他の主要国と比べた「シェア」でみると落ち込みが目立ち、「日本は将来、なかなかノーベル賞を獲得できなくなる」との懸念の声もある。 現在はノーベル賞ラッシュでも 学術研究で世界最高の栄誉とされるノーベル賞。2015年は生理学・医学賞で大村智さん、物理学賞で梶田隆章さんの2人が受賞者に選ばれ、日本の自然科学の水準の高さを示した。2014年も3人の日本人研究者が物理学賞に輝いている。毎年のようにノーベル賞受賞者が出る一方で、近年は日本人研究者による論文数は減りつつある。 自然科学部門のノーベル賞は受賞した年からさかのぼって10-30年前位からの研究が多いとされ、最近の受賞者も1980 年代、1990年代の業績が評価されたケースが大半。今後もこのペースで受賞できるかは、疑問符がつく状況だ。 中国、