兵庫県議会の元議員、野々村竜太郎被告は、26日の初公判で、質問の多くに「覚えていません」と繰り返し、具体的な回答はしませんでした。 弁護士が「実際に東京や福岡に行ったのか」と質問すると、「行ったと言われれば、行った気持ちになりますし、行かなかったと言われれば、行かなかった気持ちになります」と答えました。 また、「警察の供述調書では、全部認める内容になっていますが、分かっていますか」と問われると、「分かっていません」と答え、さらに、検察に宛てて反省文を書いた理由を聞かれると、「反省すれば、検事にも理解してもらえると思ったからですが、内容はうそ偽りで、非常に後悔しています」と答えました。 また、だまし取ったとされた政務活動費を返したことについても、「覚えていません」と答え、重ねて聞かれると、「覚えているのは、『全額返済するか?』ということばと、銀行に納付に行ったことだけです」と述べました。 一