働き盛りの30~40歳代の体力低下傾向が、ほかの世代よりも深刻であることが、スポーツ庁の調査で分かった。 同庁が9日の体育の日に合わせ、2016年度体力・運動能力調査を公表。現行方式の体力テストになった1998年度以降の推移で、男性は30歳代後半~40歳代前半、女性は30歳代前半~40歳代後半で低下傾向が見られた。 企業が社員の健康を推進する「健康経営」が広がりつつあるが、社員の運動参加を促す取り組みがさらに求められそうだ。 調査は6~79歳の約7万4000人を抽出し、約6万4000人からデータを得た。体力テストは握力、反復横跳びなど各項目の成績を得点化。青少年(6~19歳)が緩やかな向上傾向にあり、高齢者(65~79歳)は、75~79歳女性の合計点が3年連続で過去最高を更新するなど多くの項目で向上した。