大学入試の改革に向けて、文部科学省は、今の大学入試センター試験を廃止して、年に複数回受験できる新たなテストを実施する方針でしたが、高校の授業日程に影響が出るなど課題が多いとして、複数回実施を見送る方向で検討していることが分かりました。 記述式は採点に時間も人もかかることからマークシート方式と分離して別日程で行うことが検討されていて、文部科学省が採点時間を計算してみたところ、問題の難易度や解答の文字数によって10日から40日程度かかることが分かったということです。その場合、試験日程は12月に前倒しとなる可能性があり、これを複数回行うには夏や秋にも日程を確保する必要が出てきます。 このため文部科学省は、高校の授業への影響や試験会場となる大学側の負担が大きいなど課題が多いとして、新たなテストの複数回実施を当面見送る方向で検討しているということです。 文部科学省は29日に開かれる有識者会議でこの考