ロシア中部エカテリンブルクで16日に開催されるBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)首脳会議で、ドルに代わる新たな準備通貨創設が話し合われる見通しとなった。ロシア政府が3日までに明らかにした。 ドルに代わる新準備通貨は、ロシアのメドベージェフ大統領が、世界的な金融危機への対応の一環として、4月の主要20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)の場で創設を検討するよう提案していた。 同大統領の報道官ナタリア・チマコワ氏は記者団に「メドベージェフ大統領が言及したような、新準備通貨の創設やロシア通貨ルーブルを準備通貨とするといった案がBRICs首脳会議の場で話し合われる可能性は否定しない」と語った。 同国のパンキン副財務相も2日、モスクワで記者団に対し、世界の経済システムが地域化するなかで新準備通貨の議論は「避けられない」と指摘。同サミットで新準備通貨問題が議論されることを