米アラバマ州で集会を開いたトランプ米前大統領が21日、集まった支持者に新型コロナウイルスのワクチン接種を推奨してブーイングを浴びたと米USAトゥデイ紙などが報じた。 昨年10月にメラニア夫人と共に新型コロナに感染して入院治療を受けていたトランプ氏は、退任前の今年1月にいち早くワクチンを接種していたが、その事実を公表しなかったことで批判を受けていた。アラバマ州を含む共和党支持者の多い地域ではワクチン接種率が低いことが指摘されている。トランプ氏の支持者の多くは反マスク派で、この日の集会でもほとんどの参加者がマスクを着用していなかったという。 今年6月から大規模な集会を再開しているトランプ氏は、アフガニスタンからの米軍撤退を巡ってバイデン大統領の対応を「アメリカの外交史上、最大の恥」と痛烈に批判して会場を沸かせたものの、一転してワクチン接種を呼びかけると一部支持者からブーイングが上がったという。