日本の子どもたちのからだと心が「おかしい」… ――野井先生は、教育生理学、学校保健学、発育発達学、体育学を専門領域として、長年子どもの「からだ」にこだわった研究を続けていらっしゃいます。以前より、子どもたちのからだと心の“おかしさ”の実態について発表されていますが、そもそも子どもたちのからだと心の“おかしさ”とは何でしょうか。 日本体育大学での研究に加え、子どもの“からだと心”が豊かに育つことを願い、日本の子どもの“からだと心”の変化を正確にとらえ確かな実践法を探るネットワークとして、国際児童年である1979年にNGO団体「子どものからだと心・連絡会議」を結成しました。以来、保育士、教諭、養護教諭、栄養士、研究者、医師など子どもを取り巻く専門家が集まり調査・研究を重ねる中で出てきた課題が、子どもたちのからだと心の“おかしさ”です。 ここで言う“おかしさ”とは、「風邪や感染症など『病気』や『