京都文化博物館で例年開催される「京都ヒストリカ国際映画祭」にて1月27日、ゲームクリエイターの今井秋芳氏が登壇するトークイベントがおこなわれた。「京洛奇譚――ゲームのシナリオと映画のシナリオの違いから考察するゲームシナリオ論」と題して、約1時間のセッションにおいて披露された、長年の創作経験に基づくゲームシナリオの根幹に迫る内容をお届けする。 トークの中では、今井氏が手がける最新作『東京サイコデミック~公安調査庁特別事象科学情報分析室 特殊捜査事件簿~』についても触れられており、同作でのゲームシナリオの描き方や作品に込めた思いなどが語られている。なお本イベントでは聞き手役を筆者が務めた。会場の写真や今井氏の提供によるスライド資料の画像とあわせて、ご覧いただければ幸いだ。 自己を投影する映画、プレイで体験が変わるゲーム 今井 秋芳(以下、今井)氏: 『東京魔人學園伝奇』シリーズ(以下、魔人學園