昨今、さまざまなメディアで扱われている「ボードゲーム」制作の現場に迫りたい。そこで、“専業”ボードゲームデザイナーとして活動するカナイセイジさんにお話を伺った。彼は、ボードゲームの本場・ドイツのファンによって選ばれる「ドイツゲーム賞2014」において、個人で制作したカードゲーム『ラブレター』で4位に入賞。日本人として初めて賞を獲得した、日本ボードゲーム界の第一人者である。 なぜ、ボードゲームの制作だったのか? ずばり、「ボードゲームの魅力」とはなんでしょうか? まずは、シンプルに面白いこと。それとよく言われている、「人と人とが顔を合わせてコミュニケーションできる」というのが模範解答なのかなという気はします。けれども、実際のところ「ゲーム」っていうのは、人が生存するためにはあまり必要のないアクションなんですね。要するに、脳をムダに使うっていうんですか。ただ僕は、そういうところが醍醐味なんじゃ