幽霊ラン、学名「エピポギウム・アフィルム(Epipogium aphyllum)」(Photograph by blickwinkel/Alamy) 「幽霊ラン」。見つかったかと思うと消えてしまう。数十年間、森の中を探しまわっても見つからず、希望を失いかけたころに、また突如として姿を現す。親指ほどの大きさで、葉が一枚もなく、英国で最も希少な植物で、発見されるたびに植物マニアが大騒ぎする。(参考記事:「ショクダイオオコンニャク、ついに開花」) 近頃、街にはスマホ片手にポケモンを探す人々があふれているが、それに負けず劣らず、古くから続いてきた「レアもの探し」に熱中する人々がいる。 ゲームの始まり 事の始まりは1855年、英ヘレフォードシャーに住むアンダーソン・スミス夫人が、小さな花を見つけたことだ。その花はシダやイラクサの影に隠れるように咲いていた。彼女がその花を摘みとり、地元に住む植物マニア
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