高1の時です。 電車通学でした。 いつもの時間、いつもの車両に 彼は乗っていました。 最初は無関心でした。 彼は友達3~4人と一緒で いつも騒いでいて むしろ「うるさいな」と私はイラついていました。 ある日の学校帰り。 彼は一人でした。 ある駅で足が不自由なあばあさんが乗ってきました。 彼はおばあさんを見て、一番に立ち上がり 「ここ座って下さい」と、席をゆずりました。 当たり前な親切が 私にとって「凄い、偉いな」と 少し尊敬してしまいました。 その日から私は彼を目で追うようになりました。 その日から彼はほとんど一人で通学するようになり そして、足が不自由なおばあさんも よく電車を利用するようになってから 彼とおばあさんはちょっとした仲良しになっていきました。 ある日、いつもの時間・車両に彼は来ませんでした。 そしておばあさんが乗ってきました。 私はどうしようか迷いましたが 勇気を出して 「