はじめに 本記事の内容はUbuntu16.04でのみ確認しています。同名の電子書籍においてはUbuntu 18.04に対応しています。 本記事の目的は、linuxのカーネルモジュール(以下カーネルモジュール)というものの作成を通じてlinuxカーネル(以下カーネル)の開発に最低限必要な知識をつけることです。C言語のポインタがわかる程度の開発スキルがあれば多分読めると思います。 本記事は、過去にセキュリティ&プログラミングキャンプ2010というイベントの中のLinux開発者育成コースにおいて使用した資料を加筆、修正したものです。1つの記事に納めるのは無理がある分量なので、(不定期)連載という形式をとることにしました。 本記事に記載されているコードを実際に試すためには、仮想化機能を持つCPUを搭載したPCにインストールされたUbuntu16.04が必要です。CPUの仮想化機能を持っているどうか