原子炉を自らの手でつくり出そうとするブロッサムエナジーが4月に創業 日本の独自技術、高温ガス炉を使い、安全で安価な電力を供給する夢を抱く 原子力研究者2人の意欲的な挑戦。低迷する日本のエネルギー業界を変えるか? 巨大なエネルギーを生み出す原子力発電。革新的技術を使い、自力で原子炉を作ろうという壮大な構想を抱くスタートアップ企業が今年(2022年)4月に誕生した。ブロッサムエナジー(東京都文京区)だ。 高温ガス炉という日本の独自技術で作られた安全な原子炉を2035年までに建設する目標を持つ。そして安く、安定した電気を供給し、日本と世界を豊かにするという企業使命を掲げる。意欲的な挑戦は、成功するのだろうか。 逆風の中の船出、その理由は? 東京電力の福島原発事故が2011年に発生し、それ以来、原子力への信頼は低下している。電力会社、メーカーは、その不信の影響に今でも苦しんでいる。そうした逆風の中