モバイル端末のウェブからバナー広告を消してしまう広告ブロックが、中国やインドなどの新興国で猛烈な勢いで広がっている。すでに世界のユーザーが4億人を超えるという。この傾向、アフリカの途上国にも飛び火するのは必至だ。これらの国々では、所得に対してデータ通信料が高いため、広告をブロックして通信容量を節約するのが当たり前になっているらしい。 新興国で特異なスマホ用ブラウザーのシェア 日・米・欧の先進諸国で、スマートフォンやタブレットなどの「モバイル端末」用のブラウザーといえば、iPhoneに標準で入っている「サファリ」とアンドロイド端末に入っている「グーグル・クローム」が一般的だ。アイルランドの調査会社スタットカウンター(StatCounter)の推計では、先月(6月)現在、日本でのモバイル用ブラウザーのシェアは、サファリとクロームで86.2%を占める。アメリカでは87.1%。欧州では74.4%だ