「軽い胃潰瘍ですね。」内視鏡を見て、医者はそう言った。去年初めのことだ。正月明けからときどき胃が痛く、心配になって検査に行ったのだった。単なる胃炎であることを願っていたのだが、自分でも画像を見せてもらい、しかたなく納得した。まあ、しかし、それだったらピロリ菌を駆除してもらえばいい。それで長年の胃患いがすっきり治った知人の話を思いだし、希望をつないだ。 ところが数日後に組織検査の結果をききにいったら、医者は意外なことを言った。「ピロリ菌はいないようですね。二つの検査で、両方とも陰性です。」「そんな馬鹿な。じゃあ、わたしはなんで胃潰瘍になったんですか?」医師は安堵させるような顔をわたしに見せて、こう答えた。「ストレスでしょうね。たしかに胃潰瘍の9割は菌のせいですが、精神的ストレスでなるケースだって、あるんですよ。」 思い当たる節もあった。通常の仕事に加え、自分の能力以上にいろんなことに手を出し
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