カンダハル作戦は「天下分け目の決戦」 オバマ政権とカルザイ大統領との関係悪化が止まらない。 「西側がこれ以上圧力をかけるのであれば、タリバンに加わるしかない」 正気とは思えない発言をカルザイ大統領が連発してホワイトハウスの不興を買ってから1カ月。米・アフガン両政府は、表面的には平静を装ってはいるものの、相互不信の溝はますます深くなっているようだ。 オバマ政権は、発足当初からカルザイ大統領とは距離を置き、昨年夏の大統領選挙でも、カルザイ大統領の対立候補であるアブドラ元外相の当選を密かに望んでいたが、ここにきて決定的に関係を悪化させた背景には、この夏にも本格化すると見られているカンダハルへの軍事作戦がある。 アフガン南部最大の都市カンダハル。 タリバン運動発祥の地であり、いまだにタリバンの影響力がもっとも強いと言われるこの人口50万人の都市に、米軍は夏までに大攻勢をかける予定である。このカンダ