女性は地図が読めないなんていわれるが、方向音痴なのはグリッド細胞というもののせいであることがわかった。グリッド細胞とは、新規同定された脳内細胞でなじみのない環境に適応するよう働きかけを行う。残念ながらその働きが弱い人が“方向音痴”だというわけ。 ネズミやコウモリ、猿もそれぞれグリッド細胞を持っており、この度ヒトのグリッド細胞に関する調査が行われた。米ペンシルベニア大学ジョシュア・ジェイコブス博士は、ある場所から目的地への道順を説明し、それを思い出しながら目的地を目指すというテレビゲームを使った実験を実施した。被験者はてんかん患者で、治療の一環として脳内に電極が埋め込まれていたため、ゲーム中の脳の動きをモニタリングすることが可能だったそう。 今回の実験でグリッド細胞の存在が明らかになり、おかげで被験者は道標がなくても目的地に到着することができた。同博士によると、グリッド細胞がなかったら人は迷