ヨーロッパの泥炭湿地からは、驚くほど保存状態のよいミイラが見つかることがある。これは地中の酸素が乏しく、細菌による遺体の分解が起こりにくいためだ。「トーロン人」と呼ばれる写真のミイラは、デンマークの泥炭湿地で発見された。(PHOTOGRAPH BY ROBERT CLARK, NATIONAL GEOGRAPHIC) ミイラといえば、おそらくエジプトのものが最も有名だろう。さまざまな研究も行われ、最近ではポーランドの研究チームが、エジプトのミイラ42体を対象とする大規模な研究計画を発表。生前の病気や職業、さらには利き手が左右どちらだったかなどを解き明かすつもりという。(参考記事:「世界のミイラでわかる古代の病気」) だが世界は広い。エジプトに限らず、世界のさまざまな文化のもとで、独自の方法でミイラが作られていた。なかには不死の体を手に入れるため、驚くべき習わしが行われていた地域もある。その
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