粉飾決算問題も一段落した雰囲気の東芝だが、今度は今まで「順調」としていた原子力発電事業を行う米子会社ウエスチングハウス(WH)が、実は不振であり2012年度/13年度で赤字を出していたことが日経ビジネスの取材で明らかになったという。 日経ビジネスが入手した東芝の内部資料では、東芝の幹部がWHの不振を認識しながらも、それを社外にはできるだけ隠すよう指示するやりとりがあったという。WHは2012年度に約1110億円、2013年度には約480億円の減損処理を行い、両年度とも単体赤字となっていたが、東芝本体の連結決算時にはこれら情報は開示されていなかった。また、東芝はこれまで原発関連事業は好調だと説明していたとのこと。