最高検は2日、無罪判決が出た全国の事件について、捜査や公判に問題がなかったかどうかを検証する専門チームを発足させる方針を明らかにした。 最高検はこれまで、厚生労働省元局長・村木厚子さん(54)が無罪となった郵便不正事件や、菅家利和さん(64)の再審無罪が確定した足利事件など、著名事件で問題が指摘される度に個別に検証チームを作ってきた。 しかし、大阪地検特捜部の証拠品改ざん事件の反省も踏まえ、今後は著名事件だけでなく、無罪判決が出た全国の事件を幅広く検証し、有効な改善策を打ち出すため専門チームを作ることに決めた。改善策が確実に実行されているかどうかもチェックするという。 一方、郵便不正事件の捜査・公判の検証結果を、24日に予定されている法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」(座長・千葉景子元法相)の会合に提出することも明らかにした。