三浦知良(以下、カズ)がフットサルながら長年の悲願だったワールドカップ(W杯)出場を果たし、サンフレッチェ広島の森保一監督が就任1年目でJリーグタイトルを獲得するなど「ドーハ組」の活躍が目立った2012年末。この世代を代表する大物ストライカー・中山雅史がユニホームを脱ぐ決断をした。この2年間はひざ負傷の影響でわずか3分しかピッチに立てなかったが、本人は現役続行を目指して懸命にリハビリに励み続けた。しかし「自分のレベルがJリーグの中では厳しい」と実感。尊敬するカズより一足先に現役生活に区切りをつける意思を固め、4日に札幌市内で記者会見に臨んだ。 「まだ未練たらたらです。これでリハビリを終えるつもりもないですし、またバリバリになったらカムバックするかもしれません。その時にはまた会見を開くので、みなさん来てくれますか?」と彼はいきなりメディアを和ませた。こういう引退会見らしからぬ発言をするのも