「文藝春秋」4月号掲載のインタビューでは、引退に際しての心境が明かされた。 今のテレビに“本当の喋り”はあるか? 冒頭のように、年齢による体力の衰えによって引退を考えたと言うみの。 一方で、年齢という理由だけでは解決できない“隔たり”も感じていた。 「本当の喋りには『間と緩急』というものが必要なんですよ。ですが最近は、機関銃のように言葉をまくしたてて、それをぶつけ合うというのが、どんどん(テレビの)主流になってしまったような気はしますね。 ©時事通信社 『これはひょっとしたら、テンポがあって良いということなのかな?』と考えたこともあったんだけど、どうやらテンポというものでもないみたい。そこにあるのは、奇声、歓声、罵声、ざわめきだけで、いつまでたっても核心の『か』の字も出ないし、話題は急に飛ぶし、挙句の果てには起承転結がなくなっている。ちゃんとした言葉の文章が流れてこないので、何を言っている